介護の道を目指す 学生たちを受け入れ、資格取得をサポート

高齢者ケアセンター  茶寿苑

大分県別府市

外国人スタッフ 2名 ミャンマー

取組内容

外国人スタッフを雇用できる4つの制度の中で、日本の介護福祉士養成校に通う留学生を選択した高齢者ケアセンター茶寿苑。令和2年度に別府市の溝部学園短期大学介護福祉学科(留学生コース)に所属した留学生2名がアルバイトとして茶寿苑で働いています。

準備・検討

受入になったきっかけは何ですか。

県内の介護福祉士養成施設の副学長と外国人留学就労支援協会の代表理事から、「ミャンマーからの留学生を受け入れませんか」との打診があったとのこと。また、当施設は新卒採用が難しくなっていて、施設担当者自身はビルマ(ミャンマーの旧国名)が好きということや、タイミングとしても合っていることが、制度を利用してみようと思ったきっかけです。

介護福祉士養成施設に留学するにあたって金銭的なサポートがありましたか。

彼らは介護福祉士修学資金貸付制度を活用しました。卒業後特定業務に5年間従事すれば、償還免除の用件の一つが満たされます。

採用・就労

面接時に何を見てこの2名を選びましたか。

日本で働くことに対して覚悟を決めているか、しっかり夢や目標を持っているかで候補者から2名の受入を決めました。

学業とアルバイトが両立できるために配慮したことを教えてください。

留学生の勤務時間は制度で決まっています。現在の勤務時間は1週間に25時間です。学校の授業がない日、勉強に支障がない日などは配慮しながら勤務時間を決めています。

教育体制

育成のステップを教えてください。

3年間のアルバイトの中で何を教えていくのか、リーダーたちと時間をかけて教育指導法やスケジュールを組み立てていきました。今は食後の下膳やシーツ交換の手伝い、食器洗い、清掃など介護業務以外の雑務がメインになりますが、 2人とも優秀で覚えがいいため次のステップにもすぐに進めそうです。

取組の感想

施設関係者よりメッセージ

帰国したら彼らはミャンマーで茶寿苑式の介護をすることになります。「これが日本のスタンダードだ」と自信をもって働く人材を育てるためにも、職員全員、気を引き締めています。

外国人スタッフの声

・アウンコーウさん (ミャンマー出身)
・ジョセフさん (ミャンマー出身)

介護の仕事を選んだ理由は?

アウンコーウ さん:国でお年寄りのお世話をした時に、とてもやりがいがある仕事だと思ったからです。
ジョセフさん :ミャンマーでも今からお年寄りが増えてくるので、国のため、自分のために介護の仕事を目指そうと思いました。

初めての日本の印象は?

アウンコーウさん :私たちの国の人たちより、もっと優しくて、気持ちもオープン!笑顔も素敵です。もっとコミュニケーションがとれるように日本語を勉強します。
ジョセフさん :街並みや環境を大事にする国だと思いました。日本は技術などが上達していて、知識を得る機会も多いと思います。

日本の料理はおいしい?

アウンコーウさん&ジョセフさん:何でもおいしいけど、特にちゃんぽんがおいしかった!

趣味は?

アウンコーウさん:行ったことがない場所へ旅行するのが趣味です。新しいものや珍しいものを見たりするのがとても好きですね。
ジョセフさん:サッカーと音楽鑑賞です。大分でも仲間とサッカーができたらいいですね。

将来の夢は?

アウンコーウさん&ジョセフさん:介護福祉士の資格をとって、ずっと仕事を続けていきたいです。そのために、日本に来ましたから。

 

※2021年1月末時点の情報です。