早い段階で外国人スタッフを受け入れた経験はプラスになると期待

介護保険総合福祉センター メルヘン
大分県玖珠郡
外国人スタッフ 3名 ミャンマー
取組内容
観光地としては有名ですが、生活圏としては人口減少、高齢化が深刻な九重町。『大樹会』が運営する介護保険福祉センター「メルヘン」も例にもれず、常に人員確保は課題になっています。介護だけではなく、あらゆる職種で外国人が増えてくるのは明らかな中、早い段階で施設として受け入れることを決意したのは武田恭徳センター長です。2019年9月にミャンマーから実習生3名を迎えました。
準備・検討
入職当初は、外国人スタッフのためにマニュアルを準備しましたか。
3人とも日本語でのコミュニケーションが可能なため、特別なマニュアルは準備せず、指導方法は現場で実際に教え覚えてもらいました。言葉の壁が低ければ低いほど、マニュアルは必要ないと思いました。漢字にルビをふるなどもしなくていいレベルだったので、指導するリーダーたちも教えやすかったと思います。
取組の感想
外国人スタッフを受入れてみてどうでしたか。
私も含め職員全員、ミャンマーの人と出会うこと自体が初めてで、最初は不安もありました。でも、顔つきは日本人に近く、会話も日本語でできるので、すんなりと受け入れることができましたね。受け入れ当初から会話もほぼ完璧にマスターしていて、流暢な日本語で違和感が全くなかった。
外国人スタッフを受入れて感じたメリットを教えてください。
外国から来た実習生たちは、「働く」という明確な意思のもと、親元を離れて日本に来ています。そこに強さを感じます。働く上での覚悟を感じられたことや、日々の仕事に対する姿勢などに日本人スタッフも刺激され、「もっと教えてあげたい」「こんな風に業務を改善しよう」と今まで以上に積極的に仕事に取り組むようになりました。
外国人スタッフの声
ニン・ユ・ラインさん、ティン・ヌエ・トゥエさん、ウェイ・ウェイ・ミェさん (ミャンマー出身)
日本語をどこで学んだ?
ラインさん&ヌエさん&ウェイさん:来日前に1年半勉強しました。ゼロからの勉強だったけど、日本人の先生が「あいうえお」から順に教えてくれて、わからない漢字はすぐに携帯で調べるようにしながら覚えていきました。
日本や大分県の印象は?
ラインさん:文化が似ているようで少し違います。目上の人の前で腕組みをするのはミャンマーでは尊敬の意味だけど、日本では失礼になると知って驚きました。
ヌエさん:温泉が珍しかったです。別府温泉に行った時、知らない人と一緒に入るのは初めてで恥ずかしかったから、3人だけで家族湯に入りました!
ウェイさん:とても安全で、女性が暮らしやすい国ですね。
趣味は?
ラインさん:読書と旅行です。新しいものを見たり体験したりするのが好きですね。早く着物も着てみたいです!
将来の夢は?
ヌエさん:ミャンマーに介護の施設を建てて、介護の仕事をずっと続けていきたいです。
ウェイさん:技術を身につけて、国に帰ったら介護の先生になりたいです。介護福祉士の資格もほしいし、私たち実習生が頑張ったら国の人も嬉しいと思う。
※2021年1月末時点の情報です。