国選び、人選び等から施設側でしっかり検討していく

介護老人保健施設 メディケア別府
大分県別府市
外国人スタッフ 2名 フィリピン
取組内容
信頼できる地元企業と契約し、2020年1月に食事文化など日本と共通点が多いフィリピンから技能実習生2名を受け入れたメディケア別府。実習生2名とも同年10月には介護技能実習評価試験と日本語検定N3にも合格しました。当初から理解力の高さを感じられていた2人は、担当指導員も驚くほどの早さで成長していきました。
準備・検討
送出国フィリピンを選んだ理由は
たとえ万全に準備をして受け入れたとしても、食事や文化、宗教があまりにもかけ離れていたら、私達が理解できないことは必ずあるでしょうし、そのために誤解が生じることもあると思っていました。一方で、フィリピンは主食がお米ですし、他にも色々と共通点があるという認識を持っていたからです。
採用・就労
外国人スタッフの採用基準は
人選で特にこだわったのは、女性で性格は素直で優しい子ということです。監理団体から希望とおりの人材が紹介されました。
教育体制
外国人スタッフの教育方法・手順は
実際に業務に携わる中で漢字の壁はありましたが、それら表記にすべてルビを打ち、言葉によってはわかりやすく変換するなどして対応。実技では口頭で伝える前に、実際に目の前で動作をして見せることの繰り返し。車椅子とベッド間での移乗やベッドに横になるときの体の向きなどはリハビリスタッフに、歯磨きなどの口腔ケアは歯科衛生士に指導をしてもらい、完璧にこなせるようになるまで繰り返し練習を積み重ねてきました。その後、シーツ交換などの間接業務からスタートしてオムツ交換、歯磨き、トイレ介助などの直接業務へと順調にステップアップしてきた。彼女たちにしっかりとしたエビデンス(根拠)を理解してもらうことを次の目標としています。
取組の感想
実習指導員によるメッセージ
試験後のある日、母国の家庭料理でスタッフ全員をもてなしてくれたことがあって、すごく嬉しかったです。心に決めているのは「メディケア別府に来てよかった、皆に会えてよかった、勉強できてよかった」と、絶対に思わせてあげたいということ。そのためにも、私たちは本気で取り組みます!
外国人スタッフの声
アロセナ・イヴェンさんさん (通称イヴェンさん)
ヴェイレガス・マリア・シャリアさん (通称シャリアさん)
フィリピン出身
日本に行こうと思ったきっかけは?
イヴェンさん:日本に行く前に日本語と介護の勉強をして、利用者さんのためにケアをしてあげたいと思ったからです。
シャリアさん:姉が佐伯市に住んでいるので、私も日本で働きたい、生活してみたいと思いました。
日本や大分県の印象は?
イヴェンさん:とても美しい国。特に別府は温泉があるから最高!
シャリアさん :清潔で礼儀正しく、食べ物も素晴らしい! 近所のたこ焼き屋さんも大好き!
日本語は難しい?
イヴェンさん&シャリアさん:方言が難しいです。「いらん、おらん、ちょん」とか。でも、「べっぴん」はすぐに覚えました!
お休みの日の過ごし方は?
イヴェンさん:試験勉強を頑張っています。あとは料理したり、日本のアニメを見たり。お気に入りは「ワンピース」です!
シャリアさん:映画を見たり家事をしたり家族と話したり。最近見た映画の中でよかったのは「私、失敗しないので(ドクターX)」です。
将来の夢は?
イヴェンさん:日本語のレベルを高めることと、家族のために、特に両親のために頑張りたいです。
シャリアさん:永住権を取得して日本で長く働きたい。そして、家族を助けてあげたいです。
※2021年1月末時点の情報です。